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産経新聞の【主張】

 福島レベル7 「最悪」評価はおかしい チェルノブイリとは全く違う

 一時的にレベル7の適合要件を満たしていたからといって、それだけで結論を下すのはいかがなものか。評価を引き上げ、発表を急がないと事故が拡大するという局面だろうか。だが、そういう要素は何一つない。唐突感と驚きを振りまいただけである。

 福島事故とチェルノブイリ事故は重大度が全く違う。チェルノブイリ4号炉は、運転中に暴走して大爆発を起こし、炉心ごと吹き飛んだ。だから外部にばらまかれた放射能の量も汚染面積も比べものにならない。

 福島事故では放射線被曝(ひばく)による死者が皆無であるのに対し、チェルノブイリでは約30人の発電所員らが死亡している。

 福島では、4基の原発から放射性物質が漏れたのに加え、収束に日数を要しているものの最悪の方向には進んでいない。

「発表を急がないと事故が拡大するという局面だろうか。だが、そういう要素は何一つない」「最悪の方向には進んでいない」 と言い切れるあたり、かなりの地震いや自信です。ここでもチェルノブイリの死者は「約30人」。チェルノブイリと比べられることに不満を述べながら、なおかつチェルノブイリでの被害を局限化して、今回の事故は大したことはないんだと強調したいらしい。

 大量の放射性物質を飛散させたチェルノブイリ事故でも、白血病の増加は確認されていない。政府はその科学的事実の周知に力を注ぐべきである。チェルノブイリでの最も深刻な後遺症は、被災者の心的外傷後ストレス障害(PTSD)である。

産経ネタをこのブログでとりあげるのは実ははじめてなのだが、あまりに酷すぎて到底これは見逃せなかった。ここまでくると「デマ」としか言いようがない。今回このエントリーを書く動機になったのは、この一文を見たことだ。チェルノブイリ事故のヒバクシャは存在しないというのだ! それが「科学的事実」であり、それを「周知」せよとは!
これはナチ・ホロコーストでガス室はなかった、と言うのとほとんど同じくらい悪質な事実の歪曲である。ベラルーシ、ウクライナ、ロシアでいまなお、そしてこれからも増え続ける被曝犠牲者が「いない」と見做すことである。血が逆流するくらいの激しい怒りを禁じえない。とうてい許せるものではない。これから日本で被曝の犠牲者が出てくるときに、彼らはそれを被曝者と認めないであろう。「科学的事実」とは確認できないから、と。



正確な情報を得ながら福島へ観光に行こう。
いま、どこへ行くか検討しています。


at 09:30, 主義者Y, 原発震災

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楚星蘭三, 2011/04/14 6:23 PM

震災・原発関連でyoutubeサーフィンをしたら、2つの対照的な画像にあたりました。最初の「朝生」は言わずもがな。1分もみれば十分でしょう(苦笑)後者の方は今回の問題とは直接関係なくて、「脳科学」言説の流行に苦言を呈しているのですが、ある意味前者のレベルの「言論」の本質を突いているように思います。

http://www.youtube.com/watch?v=zR9YoSB9-po

http://www.youtube.com/watch?v=73AkJ0E-0TU&feature=related

楚星蘭三, 2011/04/16 11:36 AM

マスコミではNHKが、(東電から広告費をもらわなくて済むせいか)、原発問題について比較的掘り下げた報道をしているように思います。NHKラジオのHPから、チェルノブイリ事故の当時モスクワ特派員を勤めていた小林和夫氏の話を聞くことができます。
http://www.nhk.or.jp/r-asa/tokiwadai.html










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不安障害とストレスの動悸 ストレスチェックとメンタルケア, 2011/04/15 12:59 PM

不安障害について解説しています。