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原爆観測用ラジオゾンデ

先月の旅で長崎の原爆資料館は3回目の訪問になった。
丁寧に全ての展示を見ようとすると、やはり長大な時間が必要になる。残されたモノを見て、しっかり心に刻み付けるように努めているが、毎回目が吸い寄せられてしまうものに、米軍が投下した「原爆観測用ラジオゾンデ」がある。これは数多ある資料館の展示のなかで唯一、加害者の痕跡を示すモノだ。
これは原爆と共に落下傘で投下され、爆風や熱線の威力を計測してそのデータを自動送信する装置である。グアムの米軍基地では長崎上空での原爆の炸裂を、このラジオゾンデからの電波によっていち早く確認できたという。投下されたのは3個の装置で、風に流されて長崎東方の離れた地にバラバラに落ちたそうだ。



これを設計・製造した人間は、炸裂した火球の下でどれだけの人を消滅させ傷つけるかを知っていながら自分の仕事を遂行したのだろう。また「次の核攻撃」に備えて、冷徹に実行データを送るしくみをつくりあげたのであろう。こういうものを人間は狂わずに創ってしまえるものなのだろうか。

・・あるいは、アウシュヴィッツでのような地上の殺戮者でさえ、累々たる死骸の山を無感動のままに見やることができるほど「日常」に化してしまったことを思えば、不思議ではないのかもしれない。

熱線で焼かれた衣服や融けたビン類などとは違った意味で、毎回これを見るといたたまれなくなる。

at 12:26, 主義者Y, 原爆

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