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ラウル・ヒルバーグ氏死去

R・ヒルバーグ氏死去 米歴史学者

ショアーに深い関心のある人以外には馴染みのない学者だろうけど、この人の「ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅」は、このテーマの研究では最高峰なのだ。
ヒルバーグ氏の存在を知ったのは映画「ショアー」(C.ランズマン監督)でだった。氏のおかげで(加害者でもない被害者でもない)「傍観者」への視角が、強く私の内面に刻まれたと思う。

ユダヤ人たちを絶滅収容所へ移送した列車は誰が運行したのか?
それは親衛隊ではない。ドイツ国鉄はユダヤ人一人当たり○○マルクという運賃を親衛隊から払いうけてダイヤを組み、列車を走らせたのだ。大量の人数を運び込んだ絶滅収容所からの帰りの便はいつも空車であったことも、鉄道関係者は知っていた。複数の国境を越えて走る列車にはそれぞれの当該国通貨での支払いが求められ、親衛隊はその調達にも頭を悩ませたという。
未曾有の民族絶滅計画を可能にしたのは、手を血で濡らした殺人者だけではない。日々の職務として黙々とそのプロセスを支えた膨大な群衆がいる。優れた歴史学者はそうしたディテールに広範な資料から光をあて、私たちに新たな気づきを与えてくれる。


ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅 (上巻)
ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅 (上巻)
ラウル・ヒルバーグ, 望田 幸男

入院したときに読破しましたが、かなりのボリュームです。上下巻あわせて14000円(笑)
本がキビしかったらサイドバーにも掲げてあるDVD「ショア」もよろしく。こちらは全編とおしで9時間(爆)
思えばこの映画「ショア」は、小田実が書いた新聞の紹介記事を読んで見に行ったのでした。
もう13年も前、アテネ・フランセで2日間の上映でした。人があふれて最前列の床に座って見ていたのだけど、見上げたまんまの首が痛くなってもスクリーンに釘付けになっていましたっけ・・・

ショア
ショア

そういえば高橋哲哉氏をはじめて知ったのも、「ショア」の解説者としてでしたなあ。


at 19:34, 主義者Y, ホロコースト

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