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食事をする手を止めてでも、なんとか観てほしい

仕事も終わり、やや呆けた気分で過ごしている年末です。

昨日NHK教育テレビ「ETV特集」で、「2006年夏 戦場からの報告 〜レバノン・パレスチナ〜」を見ました。

教育基本法改悪をめぐって、しばらく緊張した期間を送ってきたあとで(実際の運動としては全然たいしたことはやっていないけど)、正直いって政治や紛争にかかわるような問題から離れて、穏やかな時間を過ごしたいと思ってました。でも、こういう番組についチャンネルを合わせてしまうのは性分なんでしょう(苦笑)

90分も中東情勢のことを扱ったドキュメンタリーは、なかなか見る機会はないと思います。そのへんでおそらく条件反射的にTVのスイッチを入れてしまったのですが、予想しなかった情景のいくつかに動揺してしまいました。
もともと「戦争」に関心がなくはない人間なので、残酷な写真や映像にはそれなりに接しています。この番組では首がなくなってグチャグチャになった人体や、子どもの遺体が目に飛び込んできました。TVではかなり珍しいことではないかと思います。そういう意味では、予期してなかった場で目にしたことだけに、ショックでした。

こういう残酷な風景をTVでそのまま流していいのかというのは昔からある議論ですが、番組に出演していた綿井健陽さんのブログでもそのことに言及しています。

「食事どきにこんな映像を流すのはやめてほしい」
レバノン取材の番組で子どもの遺体の映像が流れたとき、こんな苦情が視聴者から寄せられたそうです。「こういった苦情に関して取るべき方法は一つしかない。無視すればよい。あるいはこう言うしかないと僕は思っている」と綿井氏は書いています。

「食事をする手を止めてでも、なんとか観てほしい」
あるいは、観てもらうことをあきらめるしかないと。

やはり、そう言い切ることが、どこかで必要なのではないかと私も思います。死体自体を見慣れない人には相当なショックで、トラウマのような傷を残すことはわかります。しかし、それでも・・・それでも敢えて言いたいことはあります。

もしもあなたが、「テロリスト」を掃討するためにはもっと軍隊を送り込まなければ、と考えているのなら
もしもあなたが、自分の選んだ政府が「反テロ戦争」を支援することに対して何も言わず、ただ黙認しているのなら
もしもあなたが、そんな難しい問題について関心を持ちたくない、自分には関係のないことだ、と言うのなら

観たくない、なんて言うな

「気分が悪くなってチャンネルを変える」ことは、あなたにはできるでしょう。
でも画面の向こう側にいる人々には、「チャンネルを変える」なんてことはできません。明日もあさっても、死が散らばった世界のなかで目が覚めて、生きていかなければなりません。

もしもあなたの行動によって、僅かなりともこの惨禍を止め得る可能性があるのなら
もしもあなたが、完全な独裁国家で全く言論の自由のない国に暮らしているのでないのなら
もしもあなたが言葉を発することで、ひとりでもふたりでも多くの人の心に伝えることができるのなら

観たくない、なんて言うな


・・・こんなささくれ立った言い方になってしまうのは、クラスター爆弾の破片を全身に浴びた少女の姿が、私の眼に焼き付いているからです。ひと晩たった今でも、涙が滲んでくるのです。それが、このエントリーを書いた原動力です。

どんな理屈をつければ、12歳の子どもに無数の鉄片を埋め込む行為が正当化できるのか、私にはわかりません。なぜ12歳の少女が、全身に刺さった破片のために寝るときも苦しまなければならないのかがわかりません。

戦場でもっとも傷つき、もっとも苦しむ人間の姿に焦点をあわさない言論に、なんの価値があるでしょうか。それは誰のための言論でしょうか。
メディアは何を伝えるべきか改めて考えてしまいます。
ぜひ再放送してほしい番組です。


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at 11:38, 主義者Y, イスラエル

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kayophoto info, 2007/01/12 1:33 AM

映像あり http://www.stickam.jp/editMediaComment.do?method=load&mId=174451215 ▼12月30日(土)午後10時〜11時30分放送 NHK教育テレビ「ETV特集」 http://www.nhk.or.jp/etv21c/index2.html 「2006年夏 戦場からの報告 〜レバノン・パレスチナ〜