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「ホテル・ルワンダ」上映会&シンポジウム

昨日、「今、アフリカで何がおこっているか?『ホテル・ルワンダ』のメッセージ」という催し(有楽町朝日ホール)に行ってきた。

主催:特定非営利活動法人ピースビルダーズ・カンパニー
共催:『ホテル・ルワンダ』日本公開を応援する会



映画『ホテル・ルワンダ』について、もとはと言えば「観たい映画をつなぐタスキ」がまわってきて、6月23日のエントリーで紹介したのが最初だった。
もちろんその時点では作品を見ていないのだが、上映運動に携わる人々の熱に感じて紹介させてもらったわけだ。

それで昨日、ついにその映画を鑑賞する機会を・・・
私にとって予想を超える衝撃だった。
公開(14日)前の作品の内容をつぶさに紹介はできないが、あらましはオフィシャルサイトなどで判るのでそちらをご覧になっていただきたい。ルワンダの歩んできた歴史の概観もそこで得ることができる。

上映後の講演で、主人公のモデルとなったポール・ムセサバギナ氏はこう語った。

「・・昨年私はダルフールに出かけて、そこで何が起こっているのかを自分の目で見てきました。そこでは90〜94年にかけてルワンダで起こっていたのと全く同じことが起こっていました。(中略)私が本当に悲しい、辛いと思ったことは、ダルフールからの帰りの飛行機のなかでニュースを見たときです。大国のリーダーたちがホロコースト60周年ということで、アウシュヴィッツに集まっている光景が映されていました。そして、各国のリーダーたちのスピーチのなかで最も多く使われていた言葉、それは『二度とこういうことを繰り返さない』という言葉でした。なぜ、私が辛いと思ったかというと、彼らがホロコースト、虐殺を二度と繰り返さないと言っているのにもかかわらず、私はいま、その現場から帰ってきたところだったからです。」

こう書いていても涙が出そうになってくる。上映中に私はしばしば、かつてのワルシャワ・ゲットーのことを思い出した。理不尽な大量死のあげく、最後の抵抗として立ち上がったゲットー蜂起(1943年)は、世界から振り向かれず、援ける者なく、冷ややかな無関心のなかに終焉した。
すこしでもホロコーストの歴史に心痛めた人は、この映像を見つめてほしい。無残なほどに酷似した諸相を至るところに発見するはずだ。全く同じことを繰り返したのだ。
言葉のうえでは誓いを立てながら、60年後の世界は変わらず自分の関心のない人間の運命には見向きもしない。私自身もその一員だった。


シンポジウムのなかで裨益するところは多々あったが、ここで紹介する余力はない。他の場所で活かせる機会があるかもしれない。
一点だけ言えば、作品のなかで主人公たちはツチ族の反乱軍前線を越えることで「解放」される。この映像を見ただけでは解放勢力の安全圏に逃れることができた、という安堵感を観客は得ることだろう。
だが虐殺者を軍事的に破砕した側に正義があったわけではない。公開中にはパンフレットも併せて参照できるだろうから、おそらくその辺の言及はされるだろう。

ラウル・ワレンバーグを収容所の闇に連れ去ったのは、解放ソ連軍だったのだ。

スーダン・ダルフール紛争を見る眼(7月11日エントリー)


(ポール・ムセサバギナ氏)


「ホテル・ルワンダ」を見に行くぞ!と思った方は↓クリックしてください。

at 13:10, 主義者Y, アフリカ

comments(6), trackbacks(4), -

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comment
闘うリベラル, 2006/01/07 4:44 PM

本年も宜しくお願いします。
14日から渋谷の映画館で上映が始まるようですな。当該映画のサイトで上映館を確認したところ、まだちらほら程度しかありませんでした。地方でも上映して欲しい。が、主要館ではやらないでしょうなあ。数年前にミニシアターができたので、そこで上映してくれる事を期待しているのですが。

きょうは共催したかもー。

kazhik, 2006/01/29 10:40 PM

「ホテル・ルワンダ」みてきました。

「観たい映画をつなぐタスキ」に乗ったときは「つまらないから日本での公開が決まらなかっただけじゃないのか?」という疑いも持っていたのですが、文句ナシの作品でした。虐殺の現場を撮影したジャーナリストが「人々はこの映画をみても何もしない、ディナーを続けるだけだ」と吐き捨てるシーンにこの映画のメッセージがよく出ていると思いました。

ただ、冷静に考えれば人道的軍事介入を肯定するストーリーのように見えなくもないですね。


主義者Y, 2006/02/01 9:39 AM

kazhikさん

>冷静に考えれば人道的軍事介入を肯定するストーリーのように見えなくもないですね。

そうですね。現政権のツチ権力層の側でも「解放」後に、拉致・虐殺を繰り返しています。しかも「ジェノサイドから救ってやったんだから文句を言うな」という論理を、支配のイデオロギー装置にしています。
このへんは作品映像のなかからは見えてきません。
すべての映画作品に関して言えることでしょうが、映像外部の事象については自分で学び取らなければ。あるいは内部で沈黙していることについても。

また、ジェノサイドに抗する真の力は何処から発するのか、という内省がスタート地点だと思います。「ホテル・ルワンダ」はその点でも、いくつも私たちに投げかけるものがあると思うんです。

そのへんを意識していれば99点あげてもいいんじゃないでしょうか(^^)

honu, 2006/02/19 8:20 AM

こんにちは!
私もやっと観てきました。
遠い国のことだから――と無関心でいることが、何よりも罪なことなんだと痛感しました。
でも、観て良かったです!!
そして出来れば、たくさんの人達にも観て、何かを感じてもらいたいです。

主義者Y, 2006/02/23 6:33 AM

honuさん はじめまして、ありがとうございます。
私も、もういっぺん誰かを連れ出して、見に行きたいと思います(^^)
アフリカを考え続けるため、伝えるために。










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blog.exp, 2006/01/17 7:53 AM

シンポジウム「今、アフリカで何がおこっているか−『ホテル・ルワンダ』のメッセー

PukiWiki/TrackBack 0.1, 2006/02/09 3:46 PM

映画レビュー 『ホテル・ルワンダ』 † 監督:テリー・ジョージ 【8点】 『ホテル・ルワンダ』を見てきた。いやはや、立川のシネマシティ/City2は凄い。これほど、スクリーンを大きく感じたのは生まれて初めてのこと。前から4列目に陣取ったのだが、真正面にス

honu☆のつぶやき 〜映画に恋して〜, 2006/02/19 8:22 AM

『ホテル ルワンダ』公式サイト:http://www.hotelrwanda.jp/原題:HOTEL RWANDA製作:2004年イギリス、イタリア、南アフリカ監督:テリー・ジョージ出演:ドン・チードル/ソフィー・オコネドー/ニック・ノルティ/ホアキン・フェニックス 《公開時コピー》「愛する家

文学な?ブログ, 2006/06/21 4:11 AM

1994年のフツ族によるツチ族の大量虐殺は、過去のことと呼べるほど昔のことではありません。人類にとって教訓とすべき大きな事件だったと思います。その中で、1200人もの命を救った実在のホテルマンの話です。 高級ホテル「ミル・コリン・ホテル」の支配人ポール(ド