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気になっていたこと〜反小泉ブロガー同盟

サイドバーに表示している「お気に入りブログ」は、こちらにTBやコメントをいただいたブログのうち、主観的に興味をもったものを掲載させていただいています。ほとんど放置状態だったこの間にも、新たに訪問していただいたサイトの方がいますが、元来の無精者の性格ゆえ、面白いなと思っても追加をしていないものがあります。申し訳ありません。
さて、この間「三里塚」に(心情的には)かかりきりになっていましたが、一方で気になる動きがブログ界でありました。
世に倦む日々」のテサロニケさんが呼びかけた「改革ファシズムを止めるブロガー同盟」です。
現在130くらいのブログが加わっているようで、私が親しく意見を交換したことのある(サイドバーにも掲示している)方も多くいらっしゃいます。「同盟」とは言っても要点は現在の小泉政治に異議ありの意思を示すバナーを貼るだけのことで、特段に新しい発想のものではないでしょうけど、ある程度の広がりを持ち始めたな、という感じで注目はしておりました。背景には9.11選挙の結果に対する危機意識があるとは思いますが。
参加ブログのリストをざっと見渡しただけですが、新左翼色の強いサイトより、共産党員から民主党支持者、右派までウイングを広げた、その意味では面白い動きだなと思いました。四トロ掲示板に出入りしている面々とは、範囲が異なる人々です。
ただ最近残念なことに、テサロニケさんの「仕切り」や自ブログに対する異論への対応のあり方から、同盟脱退を表明されるブロガーさんもみられるなど、内部の軋みも発生しています。「カッシーニでの昼食」に対する反駁の仕方を見ていると、論の当否は置いてもたしかに大人気ない態度を強く感じます。
石堂清倫や「スターリン主義」という概念装置を駆使されるあたりを見ると、非日本共産党系のマルクス主義の素養はある方だなとは判ります。でも、20代の若年党員を相手にああまで居丈高な態度は、やり過ぎではないでしょうか。相手の党員は決して党中央盲従の人ではなく、論争相手からも学ぶ姿勢のある、自立的意思に富んだ方です。テサロニケさんは魅力的な文体で読ませる記事を書かれる方なので残念でなりません。
私の昨日エントリーの後尾で展開したことは、じつはこのことがひとつ念頭にありました。顔の見えない相手に対する礼節が、議論の前段階としてネットほど必要な場所はない、ということが言いたかったのです。

「統一戦線」は左翼業界で言えば古くて新しい問題です。テサロニケさんが左翼運動経験があるのかないのかわかりませんが、「新左翼」世界では日本共産党に対する強烈な、怨念に近い敵意が蓄積していました。
私が左翼「現役」だったころ、80年代ですが、日本共産党との対話を指向する小グループに属していたことがあります。そのころは当然、ネットのような通信手段はありませんから、自立的意思をもつ開かれた精神の党員と出会う機会は稀なことでした。しかし今は違います。

私自身はまだ大雑把なイメージしか描けませんが、国政レベルでは「(弱者に冷たい)小さな政府」に対してオルタナティブを提示する「政党」が必要ではないかと考えています。日本共産党もその中に包摂されるわけですが、新政党に合流するためにその固有の組織を解体せよ、ということではありません。「選挙」という重く大切な政治選択の機会に、やはり選べる「旗印」が必要ではないか、と。「ウヨクとサヨクの違いって何?」と問うほど、政治意識の薄い層まで到達するコトバ・目印がなければ、新自由主義からの旋回を促す地殻変動を実現できるわけがありません。
共産党のなかに頑固な自組織中心・我のみ正しいという強い意識があることは知っています。しかし、その堅固な壁を超えて協働の通路を広げていくことなしに、アンチ新自由主義の意思と力を結集することはできません。
道のりは遠いかもしれません。ただし、ネット上の実践でいえば個々のブロガーは、共産党に属する人々との小さな信頼関係を積み重ねていけるはずです。
対立する言葉を交わす関係から顔を合わす関係へ、共通の認識を培い共同の目的を果たす行動へと、地道で迂遠に思える作業こそが王道であろうと思います。バナーを貼ることは悪いことではありません。しかし、リアルでの行動を蔑ろにしないようにしましょう。
繊細な人の心は、面対して穏やかに通じるところがあるのです。


at 13:21, 主義者Y, インターネット

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comment
, 2005/11/16 4:49 PM

難しい問題ですね。確かに共産党員にもまともな人もいるでしょう。でも、党全体としてはきわめて閉鎖的、後ろ向きで、数少ない左翼無党派が活動しているような大学でも民青がやっていることは、彼らに対する誹謗、中傷で、一生懸命左翼狩りをやっているのが現実です。

gegenga, 2005/11/16 8:17 PM

こんにちは。
私もこの問題は、ずっと気になっていました。

などとさも中立的な書き方をしていますが、以前、自分のところで「反小泉に反対する日本共産党系の人批判」のようなエントリーを書いてしまいまして。
というのも、共産党系の人たちの反・反小泉の論調があまりにも気に障ったというのが理由です。
が、もちろん、問題はこちら側にだけあるわけではなく、「ミギ・ヒダリ関係なく同盟を」といいながら、どう見ても共産党たたきをしている側の問題も大きいという意識もあります。

私のような、政治的にどっちつかず、というか、よくわからなくて
>「ウヨクとサヨクの違いって何?」と問うほど、政治意識の薄い
人間(なんです、すみません:汗)からすると
「排除しあうよりも、すべき事は他にたくさんあるんじゃないか」という思いが基本にあります。
でも、どうしたらいいのかわからない。

こんなところでもめている場合じゃない、ということだけは確かだと思うのですが。

主義者Y, 2005/11/17 6:55 PM

名無しさん、コメントありがとうございます。ハンドルネームを名乗っていただけると・・・
「党全体」での壁の厚さは確かにわかります。しかし、少なくとも個人の顔の見える党員とは、なんらかの交通を深めるべきではないかと思いました。

>gegengaさん
私にも妙案はありません。
ただ、日本共産党系の人々の苦闘と誇りに思ってきた核心の部分を、私たち外部の人間が正当に評価する作業が必要だと思ってます。これは特に新左翼系の人々に対して言いたいことですけど。
「スターリン主義」の要素を怨嗟的にあげつらうより、彼らが切り開いてきた「自主独立」路線を、その正負の側面を冷静に切り分けること。その作業を、けっこう怠ってきたのではないでしょうか。
「正当」な評価があってこそ、「批判」が耳に届くのだと信じます。

setuko, 2005/11/18 4:50 PM

小泉首相と、ブッシュ大統領のさも和やかに、談笑している姿を見て、この首相選挙に勝ったかもしれないけど、一言言いたくなりました。貴方は、今庶民の暮らし向きを考えた事がおありですか?ス−パ−で買い物している暮らしを預かる主婦の姿、目に留めてください。食料自給率がわずかしかなく安全なはずの、生鮮食品の、ほとんどが、外国製品になり日本製の食品は、どこを見ても見つからず、仕方なく安い安全性の疑問が残る、外国製の食品を、買いながら、これ違うよね、そう考える主婦の姿が、あちこちで見かけること、忘れないで。でも国民は何時までも欺ける事はありませんから。

カッパ, 2005/12/27 11:00 PM

反小泉ブロッガー同盟に大賛成です。小泉氏は民主党にまで大連立を呼びかけて何をしょうというのでしょうか?反小泉さえ大きな声で言えない状態はファシズムへの危険を感じます。私たちの父母もこうしてあの戦時体制に組み込まれて行ったのです。多くの国民が知らず知らずの間に思わぬ方向に引き込まれていくのが一番問題だと思います。今は大きく「反小泉」だけで良いのではないでしょうか?「反小泉」の様々な思いを吐き出せば良いと思います。ブログでなにが出来るか?という意見もあるようですが、今はとにかく「反小泉」と感じる人が100人、1000人、1万人と手をつなぐことだけでも大いに意義があると思います。人口の1%の力を集めれば、空気は変えられるという言葉もあります。










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?¡?????å, 2005/11/17 10:04 AM

党に党名変更を − 名を捨てて実を取れ???  政党の名前が日本共産党であろうが日本社会民主党であろうが反小泉改革の運動にとってどうでもいいこと。  日本共産党を支持されている方にとっては自信と誇りを持っている名称について外側から注文をつければ、たと

ペガサス・ブログ版, 2005/11/17 3:14 PM

10日の投稿のコメント欄にちょっと書きましたが,ブロガー同盟が目指すのと同じ様な政治的内容の構想が,千葉大学の小林正弥氏によって提唱されています.岩波の「世界」11月号,124ページからの論文です. 「小選挙区下,いかに第三極を形成するか 『オリーブ

+++ PPFV BLOG +++, 2005/12/09 10:28 PM

大阪高裁の靖国違憲判決に関して − 法曹界の人間は口を開け(世に倦む日日2005/10/22) http://critic2.exblog.jp/1577662#1577662_1 上記エントリーに関し『「国が上告しなかったこと」に関する誤解』として以下のエントリーによる指摘がある。 弁護士山口貴士大い