日本国憲法第12条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。
ノーベル平和賞受賞が決まった中国の民主活動家、劉暁波氏(54)の妻の劉霞さん(49)は11日、自身の簡易ブログ「ツイッター」で劉氏と面会したことを明らかにした。また、米人権団体「フリーダム・ナウ」(ワシントン)によると、劉氏は面会した際、涙を流しながら「ノーベル賞は(1989年の)天安門事件の犠牲者にささげる」と語ったという。
8日の平和賞授与決定に対する劉氏の反応が伝わるのは初めて。
劉霞さんはツイッターで「兄弟たちよ。わたしは戻ってきた。8日に軟禁され、皆さんにいつ会えるか分からない。携帯電話も使えなくされ、電話を受けることもできない。暁波と会ったが、刑務所は9日夜、彼に受賞を知らせていた。皆さんわたしを支えてください」と記し、自らが現在も軟禁状態にあることを明かした。
誰だ。偶然に撮ったのは。
戦車の前に立ち
手を高く上げて振る若者
全世界を感動させた
だが、戦車の砲口の他に
彼の顔をはっきりと見た者はいない
彼の名を知る人もいない
その後の、その後の、
彼の行方はまったく分からない
彼のために涙を流した世界も
彼を探す気をなくした
前回のエントリー末尾に皮肉を込めて書いた。
>人の住まない島をめぐって、そこにまず一生赴くことのない人々が激昂して争っている
このところ憂鬱な気分に陥っているのは、尖閣もしくは釣魚台の島々をめぐって渦巻く怒りの空気のせいである。日中双方の素朴なナショナリズムが激突しあって簡単には収まりそうにない。その感覚は私自身も理解できないわけではないが、立ち止まらなければ。
そこで漁を営んでいる人ならともかく、なぜ自分の国家の領域が削られるということに、かくも人は自分のことのように激昂するのか。日本=自分、中国=自分という等式が当然のように私たちの身体に染み込んで、地図上の一点をめぐって争いあう。それはほんとうは不思議なことではないのか。海底資源の発見が実質的な経済的利害に絡んでくる要素にもなっている。それも、あたかも自分自身の損得に直結しているかの如くである。
多くの人々は中国側の言い分を聞いたことはあるのだろうか?私たちは日本のマスメディアの解説のみに依拠して「中国の主張は間違っている」と一方的に決め付けている。中国の民衆は情報操作されて愚かな行動に走っていると思っている。一党独裁でメディア統制がされているから彼我では違うのだという説明もいちおうは成り立つ。おそらく中国側では日本の主張を理解していないだろう。しかし、私たちも相手の言い分を聞いていないことには変わりがない。これでは戦時に敵対している国民どうしの意識そのままではないか。
別の視角からの主張として、例えば第四インター派の以下のようなものもある。
新自由主義グローバル化と対決する国際連帯のために「領土問題」の認識が問われている
賛否はいろいろあろう。主だった政党では日本共産党まで含めて、尖閣諸島は日本領土であるという見解は一致しているので、このような主張は極少数派だ。
以上の論考も含めておおざっぱに私が把握したところでは、歴史文書的には中国に分があるようであり、誰も支配していなかった島に最初に手をつけたという「国際法」の先占理論でいえば日本に分があるようである。
ナショナリズムの愚かなエスカレーションをともかく抑えるためには、国境というものを「溶かす」主張を敢えてしていきたいと思う。日本の領土なのか、中国の領土なのか、白黒をつける議論に拘泥したくはない。どこかの土地が誰かのモノであらねばならないというのは、近代になってからの「常識」である。そういう「常識」に縛られないのが、革命的左翼の本来の伝統ではなかったのか。昨今自身の思想性が希薄になっているにしても、私はその伝統には忠実でありたい。
第二インターの社会主義者たちがこぞって自分の「祖国」の戦争政策に同調していくとき、ローザ・ルクセンブルクは反戦の立場を貫いて牢獄に繋がれた。大げさな例えではあるかもしれないが、彼女の苦悩を想像し、またその勇気に想いを馳せる。
・・・不快なハエが検索で寄ってくるのを防ぐ標題でもあるのだが(苦笑)
「日本の知識人に問う」
「中国と日本の間でマージナルな位置にある私はは考えさせられる。一方で、親中派や左派は、侵略の歴史に後ろめたく、また社会主義国の最後の砦として中国を擁護していて、他方で、右派でも経済優先の人は中国政府の思惑に従うようにしている、と。このように、日本では左派と右派が政治やイデオロギーの違いを超えて中国政府を容認する構造が形成され、中国批判は反中国の右翼というレッテルを貼られるようになっている。そうしたレッテル貼りから脱却し、右であれ、左であれ、隣国の現状を日本の知識人に正視していただきたい。政治的に独立することは政治に関して発言しないことではないはずである。政治的に独立した立場で、現在の中国の政治について考え、発言していただきたい。」(編者・劉燕子)
誰だ。偶然に撮ったのは。
戦車の前に立ち
手を高く上げて振る若者
全世界を感動させた
だが、戦車の砲口の他に
彼の顔をはっきりと見た者はいない
彼の名を知る人もいない
その後の、その後の、
彼の行方はまったく分からない
彼のために涙を流した世界も
彼を探す気をなくした
中国政府はチベットでの弾圧・虐殺を直ちにやめろ
民衆の大規模な
抗議のたたかい
一九五九年に中国のチベット支配に対してチベット人民が蜂起した記念日にあたる三月十日以後、中国チベット自治区のラサで、チベット人住民による中国政府と共産党の支配に対する大規模な抗議行動が展開され、十四日には暴動にまで拡大した。派出所、政府系機関のビル、銀行や学校、病院、中国人の経営する商店などが放火、破壊され、街頭での警官隊や軍との衝突も始まった。抗議行動はチベット自治区だけではなく甘粛省や四川省、青海省にまで広がっている。闘いの規模は天安門事件のあった一九八九年にチベットで起きた暴動以来の規模に達した。その時、戒厳令を敷いて弾圧したのは当時チベット自治区の党委員会書記であった現国家主席の胡錦濤だった。
中国当局の情報統制によりいまだ詳細な情報は不明であるが、軍・警察が戦車、装甲車を動員して暴動の弾圧に乗り出し、在インドのチベット亡命政府の発表によれば軍と警察の発砲などにより八十人が殺されたとしている。他方、中国の新華社通信は「暴動」によって十人の市民が死亡したと発表している。
民族的抑圧と
資本による搾取
中国政府は、今回のチベット人民の抗議闘争の拡大が「ダライ・ラマ14世派の策動によるもの」と非難する一方、厳重な報道管制を強化し、国際的な調査団の受け入れをも拒否した。外国人観光客や中国人旅行者のチベットへの入境も禁じられ、チベットから退去する外国人のビデオ映像は消去され、カメラも没収されているという。中国当局はチベットの「反動分子」との「戦争」をも訴えている。これに対してダライ・ラマは中国政府によるチベットでの弾圧の拡大を「文化的虐殺」と非難している。
今回の「暴動事件」の根本的原因は、中国政府と共産党によるチベット人民への自由と民主主義的権利の抑圧にある。軍事的・警察的弾圧、宗教的・文化的自由の圧殺、漢人資本による低賃金労働者としてのチベット人への超搾取と差別に対する批判と怒りが、中国共産党一党独裁支配への闘いとして一挙に噴出したのである。したがって問題は、民族的・文化的・宗教的なものであると同時に社会的なものである。
いま、中国政府と中国共産党は、急速度の経済成長による矛盾の噴出と格差の拡大への不満・批判が大衆的な規模で広がることを何よりも恐れている。北京五輪の成功を支配の安定化のための至上命題とする中国政府と共産党の官僚は、労働者のストライキ闘争を抑え込み、新彊ウイグル自治区やチベット自治区での自由と権利を求める闘いを事前に弾圧するために躍起となっている。その一方で、北京五輪の成功のためにも国際的に問題が広がり、人権圧殺大国としての姿が前面化していくことを回避しなければならない。
自決権を擁護し
民主主義と人権を
われわれはチベット民族の自決権を擁護し、中国政府と共産党による少数民族の権利への圧殺、人権破壊に抗議し、チベット人民の闘いに対する武力弾圧を糾弾する。中国政府は弾圧をやめ、すべての情報を開示し、国際的調査団を受け入れよ。
全世界で亡命チベット人を先頭にした中国政府への抗議の闘いが広がっている。チベット人民の自治と民主主義的・民族的権利のための運動に連帯しよう。
(3月16日、純)
要請文
拝啓
チベットの首都ラサとその他の都市で平和的な抗議行動を行っていたチベット人に対し、中国当局が厳しく弾圧したことについて深く憂慮しています。中国当局は、抗議行動に参加している人びとの表現・集会・結社の自由を侵害し、デモ参加者に対して過剰な武力を行使したと伝えられています。日本政府が今回の事態について「極めて憂慮」と表明したことを歓迎しますが、さらに以下について中国政府に明確に要請するよう、日本政府に求めます。
中国政府がチベット人の抗議行動に対して自制をもって対応すること
今回の抗議行動の中、自らの表現・集会・結社の権利を行使しただけで拘禁されたすべての人びとを速やかに釈放すること
今回の事件で起訴された人びとが国際基準と合致した公正な裁判を受けられるよう保証すること
今回の事件で起訴された人びとが国際基準と合致した公正な裁判を受けられるよう保証すること
ジャーナリストがチベット自治区及び隣接するチベット人居住地域に障害なく入り取材できるよう保証すること
今回の事件に関する国連の独立調査を受け入れること
以上
(あなたの署名)
Dear President,
I am writing to express my grave concern about the harsh crackdown on peaceful protesters in the Tibetan capital, Lhasa, as well as other cities. Chinese police and soldiers have reportedly used excessive force against Tibetan demonstrators in Lhasa and elsewhere. The Chinese authorities have violated demonstrators' rights to freedom of expression, association and assembly. I therefore call on Chinese authorities to exercise restraint in responding to continuing protests and to release those detained for peacefully exercising their freedom of expression, association and assembly. Journalists should also be allowed full and unimpeded access to Tibet and surrounding areas. Lastly, the Chinese government should allow an independent UN investigation into the events of the past weeks in Tibet.
Respectfully Yours,
チベットの首都ラサとその他の都市で平和的な抗議行動を行っていた人びとに対し、貴国当局が厳しく弾圧したことについて深く憂慮しています。警察と兵士はデモ参加者に過剰な武力を行使したと伝えられています。貴国当局は、抗議行動に参加している人びとの表現・集会・結社の自由の権利を侵害しました。それゆえ私は、貴政府が継続中の抗議行動に対して自制をもって対応し、自らの権利を平和的に行使しただけで拘禁されたすべての人びとを速やかに釈放するよう要請します。また、ジャーナリストが障害なく現地に入り取材が出来るようにすべきです。最後に、今回の事件に関する国連の独立調査を受け入れるよう求めます。
Signature(署名)
3/22(土)チベット武力弾圧に対する中国大使館前アピール&周辺デモ
日時:2008年3月22日(土)
【大使館前アピール】 12:00〜12:30 ※5人ずつ交代
【周辺デモ】 集合13:00/集会13:30〜14:00/行進14:00〜
集合:東京都港区六本木「三河台公園」 (港区六本木4-2-27)
最寄駅:都営大江戸線六本木駅6番出口から六本木通りを直進150m左側
または南北線六本木一丁目駅1番出口から六本木通りへ出て通りの反対へ渡り左折300m
行進:六本木〜西麻布〜笄(こうがい)公園
解散:笄公園(14:30すぎ予定)
解散場所最寄駅:日比谷線広尾駅
主催:TSNJ(チベット・サポート・ネットワーク・ジャパン)
その他「チベット問題を考える議員連盟」も参加します。
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