日本国憲法第12条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。
評価:
矢部 宏治 書籍情報社 ¥ 1,365 (2011-06) |
毎度旅から帰ったあとは腑抜けてしまって(いつも?)何も書かずに次の話題にいってしまうのですが、せめて今回の旅のお供にした本を紹介しておきます。
沖縄のすべての米軍基地を網羅して紹介した本って、ありそうでなかなかないものです。しかも現地へのアプローチ方法も教えてくれるスグレものです。各基地の写真もカラーで多数収録されているのですが、それを撮影したポイントもすべて地図上で明記してくれています。この点はけっこう重要で、米軍の基地施設を任意の場所で撮影すると拘束されることもありうるため。「日米地位協定」に対応した刑事特別法に基づいて、10年以下の懲役もありうるとか。ひぃぃ
ほんとうは平和憲法下の日本国内で「軍事機密」を撮ったら身柄を拘束されるなんて理不尽な話です。しかし安保体制下の日本ではそういう「現実」も創りあげられてきてしまったのでした。
写真などのガイド部分にかぎらず、挿入された日米安保にかかる歴史や解説も示唆に富むものが多いです。沖縄に訪問される方はもちろん、沖縄に行かれない方もぜひ一読をおすすめします。
せっかくなので写真を追加
与勝半島の平敷屋公園から見たホワイトビーチ軍港。バス停「平敷屋」から歩いて行けます。
左側の桟橋をズームアップ
これがズームの最大限です。艦首の番号を見れば何という艦か特定できるんだろうなあ。
ホワイトビーチは沖縄海兵隊の出入り口で、給油施設をもつ沖縄唯一の軍港です。
武器弾薬はもっと北側の天願桟橋からのみ搬入されるそうです。そこから嘉手納と辺野古の弾薬庫に運ばれるとか。
オスプレイ、防衛省解説を否定 元国防分析研リボロ氏
琉球新報の記事から重要な論点なのでメモ。
日本の防衛省は、オスプレイに「オートローテーション」機能はあると説明。
アメリカの国防分析研究所の元主任分析官は、それは「通常のヘリに対して使われている説明だ」と批判。こんな重要な機能について、真っ向から「ある」「ない」の対立がある。
また防衛省の「両方のエンジンが停止した場合にも対応できるよう、模擬操縦装置を使って緊急着陸の訓練も行っている」とした説明にも「ビデオゲームより少しましなだけで、模擬操縦装置と現実はまったく違う」と指摘。「模擬操縦装置によるオートローテーションが成功したのなら、なぜ誰も実行しないのか。訓練が禁止されているのは非常に危険だからだ」と話した。
そうか、模擬操縦装置の訓練しか、しないのか。
実際の訓練は禁止されているのか。
シミュレーションの「想定」で充分ということだな。
「想定外」のことが起きたら「想定外」だったと言い訳が立つ。
「そんな事故はありえないから訓練はしない」のかな?
・・・どこかで聞いたセリフだ。
事故が起きても何も学ばない 教訓はくみとらない
原因追求はあとでよい 対策の実施はあとでよい
事故が起きても誰も責任をとらない
政府首脳の議事録なし 東電役員のテレビ会議の録画は公開しない
何度も何度も繰り返してきたこと。そして今度も。
知事「配備強行なら全基地即時閉鎖」 森本防衛相と面談
もともと保守系の知事にこうまで言わせる。沖縄の怒りは半端じゃない。
続けてオスプレイ関係の記事を書いた直後に、ほんとうに墜落事件が起きてしまって驚いた。
配備手続き見合わせ=オスプレイ事故、原因究明まで―政府
またぞろ専門家なるものの検証を経て、「安全」のお墨付きをでっち上げるのだろうか。
大飯原発の再稼動セレモニーみたいに?
こちらもひどい話だ。
防潮提の嵩上げは3年後。
福島にすらあった免震重要棟は大飯にはない。これから建設。
ベントフィルターの設置もこれから。
事故があったときの避難計画はできていない。
事故のあったときの賠償の枠組みもできていない。
それでも福島並の地震・津波に耐えられるし、事故は想定しなくてよいそうだ。
対策ができていなくても、対策の「枠組み」ができていればOK。
べつに某大阪市長の吠えるような夏季限定稼動じゃない。ずっと動かし続けます。
着々と進む再稼動容認の段取りを見ていると、なんというか・・・
人をバカにしとんのか!
地震で原子炉につながる配管が壊れて、冷却水がゴボゴボ流れ去ってしまったら、それでオシマイやろ。電源が確保されていようがいまいが関係ない。福島原発の冷却水喪失は地震による配管損傷はなかったと、もう既に検証されたのか?まだそんなこともわかってないでしょ!
・・・ああ、ほんとに何という国だ。この国は!
「世界」の7月号でお勉強。
今頃になってやっと、オスプレイが危険である理屈がわかってきた。
オスプレイ 知ってますか?
ヘリコプターのような飛行機 あるいは 飛行機のようなヘリコプター
それくらいは私も知ってました(笑)
オスプレイは、翼の端につけたプロペラを垂直に曲げればヘリコプター、水平に傾ければ航空機という両様の使い方ができるのがウリ。誰でも考え付きそうなアイデアではあるけれど、今までそんな飛行体がなかったのは、やはり技術的な難しさがあったのでしょう。
問題は、オスプレイに「オートローテーション」の能力がないこと。
ふつうのヘリコプターならエンジンに故障が発生して停止しても、安全に降下して着陸できる。それが「オートローテーション」。
アメリカ国防総省や海兵隊の主張は、エンジン停止のときは航空機モードへの変換によって安全な着地ができるとしている。ところがモードの切り替えには12秒を要する。その間、488メートルの高度を失う。
つまり高度488メートル以下でのエンジン停止は即墜落。落ちるしかない。
グライダー的に着地もできず、ヘリコプター的に降りることもできない。
民生用輸送機ならば、アメリカ連邦航空局の安全航行要件を満たしていない機体だそうだ。軍用機には適用されない要件だけれども、じっさいにはこれまで人が乗務する機体には同等の要件が課せられてきた。それが、このオスプレイに対しては初めて適用しないでよいこととされた。
は??・・・である。逆じゃないのか?
軍用機だったら民生用の航空機以上に安全性が要求されてしかるべきじゃないのか。
とんでもない悪天候とか、整備の暇もなく飛ばねばならぬ状況とか、様々な悪条件に耐えながら使うものだろう。軍用機ってのは。
このオスプレイというやつ。そもそもの設計思想から狂っていないか?
兵士の戦場死リスクのうえに、「多少の」事故死リスクを上乗せしてもべつにかまわないだろうという冷酷な発想があるように思えてならない。軍事というものの中に非人間的な思想は本質的に胚胎しているけれど、この腐敗の態はいったいどういうことか?
それが沖縄の普天間基地に押し付けられる。住宅地の真ん中の。
やんばるの高江にも。
「専門家」の新防衛大臣よ。どうやって「安全」を保障してくれる?
「機体の安全性に問題はありません」
「モロッコでの墜落事故の原因究明は年末までかかります」
原発と同じやん
事故が起きても、誰も責任をとらない点も同じだな
こんな理屈にならない理屈を、無反応に受け入れる人はバカで、他人の苦しみには無関心なものわかりが良くて、お人好しな人種なのでしょう
ちなみに普天間基地の隣の
沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落したとき(2004年)は
ストロンチウム90をばら撒いて、あわてて土壌を削り取っていきましたよ
軍事機密とやらで詳しい説明はしてもらえませんが
安全性については、専門家軍人さんの言うことを信じましょう
まあ何ですな、言うなれば
「危険と不安」 は 「安全・安心」 にとって欠かせないものなんです
そんな無茶な理屈があるかって?
いやいや、前者と後者を別々の人間が享受するのであれば、スッキリ筋のとおる話です
5月1日(日)@新宿駅東口広場(アルタ向かい)
ごご1時30分 事前街頭情宣
ごご3時 デモスタート
★デモコース:アルタ前広場出発〜新宿西口大ガード下左折〜新宿駅西口前〜西口商店街(新宿郵便局付近)〜西口大ガード下右折〜靖国通り(歌舞伎町通り)〜明治通り〜新宿通り(紀伊国屋前)〜アルタ前広場ゴール
地図:http://maps.google.co.jp/maps/ms?hl=ja&ie=UTF8&brcurrent=3,0x60188cdc1d00b42d:0x2b
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spn=0.01131,0.019977&z=16&msid=2140103183149437
36022.0004a12651b31a15a56a8
★事前アピールとデモユーストリーム生中継をします!http://www.ustream.tv/channel/domannakademo から見られます。
避難者には一日一食、民間の支援者は締め出しておきながら、
東北の被災地をここぞとばかり、日米共同軍事運用の実験場にする日本政府。
ホラ日本に米軍は必要だよねと、余念のないアピールの裏で、
海の向こうではこりもせず、リビアにまで戦火を拡げるアメリカ政府。
お断りします、危険な原発。
原子炉融解の責任から逃れ、下請け労働者を放射能にさらす東京電力。
大都市の繁栄のために、地方には核発電所や処理場を押しつけ、
国外にも核廃棄物をばら撒きながら、平気でいられるこの社会。
連想せずにはいられない。
核発電所・廃棄物の押しつけ構造から、沖縄への米軍基地の押しつけ構造を。
そして忘れてはいけない。
辺野古への基地押しつけに向けた5月の日米会合が、いまだ日程にのぼっていることを。
高江のヘリパッド工事再開もまた、遅くとも7月には予定されていることを。
自粛ではなく、責任者を追及しよう。
現実の被災から離れての「お祈り」ではなく、軍隊や核施設を「お断り」しよう。
誰かを犠牲にした「平和」や「繁栄」を拒否し、押しつけの構造に反対しよう。
いまこそ新宿のど真ん中で!
主催:沖縄を踏みにじるな!緊急アクション実行委員会
http://d.hatena.ne.jp/hansentoteikounofesta09
http://twitter.com/domannakademo no.base.okinawa@gmail.com
★事前街頭アピールをして下さるグループ:
「高江住民の会」
辺野古への基地建設を許さない実行委員会
たんぽぽ舎
戦争に協力しない!させない!練馬アクション(池田五律さん)
ほか、豪華メンバーが集結!