日本国憲法第12条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。
病をおしてガザの苦境を伝えてくれたP-navi infoのビーさん。
間断なく入ってくる現地からのツイートを読む辛さは如何ばかりだったでしょうか。ビーさんの苦しさに比べれば私の焦燥感なんかは万分の一にも及びません。最近の記事【ナブルス通信】停戦!&「ガザは、なぜ、また苦しまなければならないのか」に、少しでも多くの方に目をとおしていただきたいと思います。
その冒頭からの引用。対立する双方の「バランス」をとるメディアの虚偽が、はしなくも明らかになってしまった一例です。
イスラエルとパレスチナ紛争に関して行われるインタビューは「バランス」を保とうとするのが常だ。そこにはふたつの目的がある。紛争の当事者である両者の主張が公平に示されているという安心感を観衆に与えること。そして、イスラエル人とパレスチナ人の苦悩を平等に並列することで、パレスチナで殺害されるのが一般市民であることに対する潜在的な憤激を吹き消すことだ。
しかし、ガザについて行われるそのような報道ぶりは、イスラエルの空爆がハマスの攻撃に対する報復であるというメディアの思い込みに基づいているため、聴衆の怒りをハマスにだけ向けるというさらに隠された機能を果たすことになる。そうすることで、暗黙のうちに、ハマスがイスラエル人とパレスチナ人の苦悩を生み出す諸悪の根源に祭り上げられてしまう。
しかし、CNNのインタビューは劇的に中断され、いつもの報道に見られるような配慮は吹っ飛んでしまった。
CNN の録画インタビューには、まず、ガザからムハンマド・スレイマンがスカイプで登場した。たぶん、防空壕のようなものなのだろう、窮屈そうに見える室内から、スレイマンは怖くて、外出できないと話した。彼の言葉の背後から、近所から爆弾の炸裂する鈍い音が聞こえてくる。ムハンマドは、時折、神経質そうに辺りを見回した。
次にニッシム・ナホオムというイスラエル人が登場した。このアシュケロンの役人は、自分の家族が味わう恐怖について話し、それはガザの住民の味わう恐怖と少しも変わらないと主張した。でも、ひとつだけ違うとナホオムは急いで付け加えた。「イスラエル人の方が大変なんだ。というのは、イスラエルがガザ攻撃に使うミサイルや爆弾は精密に標的を狙っていると違い、ハマスのロケットは一般人に危害を加えることを目的としているのを知っているから」。
インタビューをしていたイッシャ・シセイは、ムハンマドに意見を求めた。彼が口を開いたその時、爆弾の破裂する音はそれまでよりもずっと大きくなった。しかし、外の出来事に口をふさいでたまるものかというように、彼はしゃべり続けようとする。彼を遮ったのは司会のイッシャ・シセイで、背後の音が気になったのか、その正体を尋ねた。
ムハンマドがちょうど、どちらの苦しみがより酷いのかという議論には与しないと言いかけた時だった。自分でもとても予想できなかったような皮肉なタイミングで、ものすごい爆音がして、彼の身体は椅子から放り出され、インターネットの接続が切れてしまった。画面はスタジオに戻り、シセイはムハンマドに怪我はないようだと言って視聴者を安心させた。
爆弾はモハメッドやニッシムよりも雄弁だった。
発端は11月4日、精神障害をもったパレスチナの青年がガザを囲むフェンスに近づいたということで射殺されたことのようです。8日にはサッカーをしていたパレスチナの少年が射殺されました。その2日後の10日、フェンスをパトロールしていたイスラエル兵士が対戦車ロケットで攻撃され4名が負傷しました。
今さらながら自分の不明を恥じるのは、イスラエルが勝手に敷設した「境界線」の、さらにガザ側にも数百メートルの緩衝地帯を設けて、そこへのパレスチナ人の立ち入りを禁止していたこと。近づけば容赦なく撃たれ、パレスチナ側の救急車が助けに来ることも制限されること。そんなことも今回はじめて知りました。(ガザに限らず占領地のあちこちでパレスチナ側の救急車が通行を邪魔されて、命を落とす犠牲者が多くいることは以前からありました。それが、この「境界線」の内側でもあったのか、ということです。)
またガザは地中海に面していますが、漁に出ることができません。オスロ合意で沿岸「20マイル」まで認められていたのをイスラエルは「3マイル」に制限し、その範囲でさえ軍艦が漁船にめがけて発砲するので、事実上漁ができません。海上を通じた出入りが禁止されるどころか、自分たちの住む目の前の海から食料を調達することもできないのです。
こういうことがほんの一例でしかないというのが、ガザ「封鎖」のおぞましさです。「ゲットー」という喩えをしたのは誇張ではありません。パレスチナ人の生存条件を故意に奪い去って、「いなくなること」を願う政策であることは間違いないのです。このことを放置しておいて、イスラエルの「自衛権」を擁護する(オバマ大統領)などというのは悪質な欺瞞です。世界最強の軍事大国が支持するからといって、黙認していいことにはなりません。また、ハマースの行動に対して文句が言えるのはまず第一義にパレスチナの民衆です。日々自分たちの同胞が殺される悔しさを知らない私たちが、報復の是非について安直な議論をすることには気をつけねばならない。これは辛い議論です。人間存在の深みに潜っていかなければならないし、簡単に回答が得られる議論にはならないと思います。
その難しさを心に留めつつ、占領政策の唖然とするような非道ぶりを広く知り、深く刻み、多くの人々に世界に伝えていく責務はあると思います。それは人類の義務です。
原発震災で住まいを離れざるを得なくなった人々の悔しさを見て、じつはパレスチナのナクバ(大惨事)で村を追われた人々を思い出していた。きのう5月15日は、まさにナクバの記念日だったのだ。
イスラエル境界各地で衝突=ゴラン、レバノン国境で5人死亡か−「大惨事」記念日
リビアでもシリアでもパキスタンでも大変な状況になっている。日本では地震・津波・原発の被災で目いっぱいで、なかなか世界に注意を向ける余裕がない。しかし驚くほどの激動が襲っている。
津波で一瞬に家族を失った人の悲しみを思って、そのとき私が手を伸ばした1冊はヤン・カルスキに関するものだった。もちろんホロコーストの悲劇は人間の悪意によって引き起こされたものだが、奔流のごとくに愛する者の命を闇の中に失わしめた悲痛に、今回の大災害に通じるものを感じたからだ。
ナクバにせよ、ホロコーストにせよ、痛切なる人間の経験・歴史を今回の我々の被災と交わらせてみて、相互に見えてくるものがあると思う。
……………………… 転送・転載歓迎/重複失礼 ………………………
イスラエルによる「ガザ自由船団」への襲撃・虐殺を許すな!
ガザへの封鎖をただちに解除せよ!
6・6イスラエル大使館行動の呼びかけ(仮称)
5月31日、イスラエルの封鎖による「人道的危機」に直面しているガザの
人々を救援する物資を満載して、地中海を航行中の「ガザ自由船団」に対
してイスラエル軍の特殊部隊が公海上で襲撃し、9人ともそれ以上とも言
われる人々が射殺される、という許しがたい事件が起こりました。
このイスラエルの国際法違反の暴挙は、2008〜9年のガザへの無差別
爆撃による市民の大量虐殺に続くものであり、こうした戦争犯罪を「不処罰」
のままにしておくことはできません。
すでに全世界で激しい抗議の声が上がっています。私たちはイスラエルの
殺人行為のエスカレートを阻止し、不法な占領・封鎖をやめさせるために
イスラエル政府への抗議と、パレスチナの人々との連帯を表明したいと思
います。
そこでとりあえず、6月6日(日)にイスラエル大使館行動を呼びかけます。
この行動は、準備期間の制約もあるので、とりあえず行動の趣旨を共有
する個人が結集し、現場での合意に基づいて取り組みの細部を決める、
という形にしたいと思います。皆さん、ぜひ参加してください。
日時:6月6日(日) 午後2時
集合場所:東京メトロ有楽町線「麹町」駅、日本テレビ方面改札口
連絡先:新しい反安保行動をつくる実行委員会、国富建治(090−1705−1297)
パレスチナ自治区ガザ地区へ支援物資を運んでいた国際支援船団が公海上でイスラエル軍に襲撃され少なくとも9人が死亡した事件で、イスラエルのネタニヤフ首相は2日、「命が失われたことは遺憾だが、自らを守ったことで謝ることは絶対にない」と正当防衛だったとの主張を譲らなかった。イスラエルには国際的非難が高まっており、国連人権理事会は2日、国際法違反を調べる「独立した調査団」を派遣する決議を採択した。米国は反対、日本は棄権した。
みなさま、
京都の岡です。
イスラエルのガザ自由船団に対する攻撃と平和活動家の殺傷に関し、
調査と責任者の説明責任と封鎖解除を求める請願のネット署名が、
集められています。
http://www.avaaz.org/en/gaza_flotilla_1/?vl
署名はいったん20万に達した時点で国連と世界の指導者に送られます。
1日で、126000、集まっています。
そう書いているそばから、刻々と増え続けています。
署名して、友人知人のみなさんにご転送ください。
ネット署名はその簡便さゆえに安直で、どこまで重きが置かれるのか、
分かりませんが、でも、今、できることのすべてをしたいと思います。
100万、200万、1000万、集まったら、無視できない
力になるのではないかと思います。
それとあわせて、日本の中でも、行動を起こしていくことが必要です。
以下、請願の日本語訳です。
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ガザ:襲撃について調査士、封鎖を終わらせろ
ガザ人道船団に対するイスラエルの殺人的襲撃は世界じゅうの
怒りを招いています。
今回、私たちは、私たちの指導者の口先だけの言葉を
受け容れることはできません。
行動を起こす時です。
この署名は、20万筆に達したところで国連および世界の
指導者たちに送られます。
あなたも署名して、真実と説明責任とガザに正義を求める世界的な
要請に参加してください。
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請願の内容;
諸政府ならびに国際機関への請願
私たちは、船団に対する攻撃について直ちに独立した調査と、
責任者による十分な説明責任、そしてガザの封鎖解除を求めます。
~~~~~~~~~~
Sign the Petition の欄の空欄に、
名前、メールアドレス、電話番号、国、郵便番号を記入して、
Sign Petition をクリックしてください。
(・・・と言っている間に、もう127000に迫る勢いです)
おか まり
パレスチナ自治区ガザ地区への支援物資搬入のため地中海を航行していた貨物船と旅客船計6隻から成る国際支援団体の船団が31日、公海上でイスラエル軍部隊に急襲された。船団にはトルコや欧州の活動家ら約700人が乗船しており、イスラエルのテレビによると、19人が死亡、イスラエル軍兵士5人を含む36人が負傷した。
パレスチナ自治区のうち、東京23区の半分ほどの面積に約150万人が住むガザ地区は境界の出入りを実質的にイスラエル側にコントロールされており、 2000年のインティファーダ再燃以来しばしば厳しい封鎖が行われてきました。特に2007年6月にハマースがガザ地区の実権を握って以来、境界封鎖が強化され、人の往来はほとんど不可能となり、小麦粉などの基本的な食料や医薬品、燃料を除いては実質的に物の搬入が止められ、それらの物資の輸送も厳しく制限されることになりました。また、ガザ地区からは一部の武装勢力がロケット弾をイスラエル南部に撃ち込み、それへの報復としてイスラエル軍がガザ地区を砲爆撃して、双方の一般市民に多数の犠牲者が生じてきました。
イスラエル政府とハマースは2008年6月に停戦合意を結びましたが、経済封鎖はほとんど緩和されていませんでした。最近でも11月4日にイスラエル軍は越境攻撃用のトンネルを発見したとしてガザ地区中部に侵攻、また空爆を行い、ハマースの戦闘員を殺害しました。それに対する報復としてハマースはイスラエル南部にロケット攻撃を再開しました。イスラエル政府はさらにガザのすべての検問所を封鎖し、食料・燃料の搬入も禁止しました。ガザ地区の人口の半分を占める難民への食料配給を行っている国連の食料輸送も禁止され、11月13日には,備蓄食料が底をついて国連の食糧配給も停止されました。さらに,ガザ地区の電力需要の四分の一を賄う火力発電所の燃料も搬入されず、停電が続いています。また、イスラエル当局はガザ地区へのジャーナリストの立ち入りさえも禁止しています。
基本物資の大部分を輸入に頼るガザの人々にとって、封鎖は命を奪われるのに等しいことです。実際,医薬品の不足や重態患者の移送ができずに多くの病人が死亡し、子どもたちには栄養失調が広がっています。特に現在の厳しい封鎖は、多くの人々に生命の危機をもたらしています。
ガザ封鎖解除のために、日本政府が積極的に働きかけるよう外務大臣に求める署名にご協力ください。
呼びかけ:
社団法人 アムネスティ・インターナショナル日本
特定非営利活動法人 パレスチナ子どものキャンペーン
ピースボート
ユナイテッドピープル株式会社
特定非営利活動法人 アーユス仏教国際協力ネットワーク
市民外交センター
日本聖公会東京教区 「エルサレム教区協働委員会」
日本YWCA
パレスチナの子供の里親運動
日本キリスト教協議会
賛同:
特定非営利活動法人 シェア=国際保健協力市民の会
『1コマ』サポーターズ
特定非営利活動法人 地域国際活動研究センター
日本パレスチナ医療協会
生物多様性フォーラム
アジア女性資料センター
特定非営利活動法人 名古屋NGOセンター
アハリー・アラブ病院を支援する会
財団法人 日本YMCA同盟
社団法人 日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)
生活協同組合パルシステム東京
※ 署名の締め切りは、2009年2月28日です。
ガザ封鎖解除を求める署名
外務大臣 中曽根弘文殿
私たちは日本政府に対して,2007年以来継続し人道危機を引き起こしているガザ地区の完全封鎖に抗議し,封鎖を解除して食料・燃料などの生活物資の搬入を許可することをイスラエル政府に強く要求することを要請します。
私たちは,以下のことを強く求めます。
1. ガザ地区の住民の生きる権利を守るため、人道危機をもたらす封鎖をイスラエル政府が解除するよう、積極的に働きかけることを日本政府に要請します。
2. 国際社会とりわけ日本政府がイスラエル政府に対して影響力を行使し、人道危機をもたらす封鎖を解除させるように強く要請します。
3. 双方の武力行使を強く非難し、パレスチナ側にはロケット攻撃を停止すること、イスラエル側にはガザへの侵攻と空爆による過剰な武力行使を停止するように要求します。日本政府には停戦に対して積極的な役割を果たすことを求めます。
4. 日本政府がガザに対する人道支援を強め、さらにパレスチナにおけるラマッラーとガザの二つの政府が和解のための話し合いを行うように、日本政府が仲介することを求めます。
5. 日本の政府が市民とともに、パレスチナで活動する非政府組織(NGO)などの活動を支えるように呼びかけます。
分科会では、国連の潘基文(バンギムン)事務総長がガザの現状に強い懸念を表明。エルドアン首相はイスラエルのガザ攻撃を「行き過ぎた武力行使だ」と批判した。続くペレス大統領は、ガザ攻撃を正当化する主張を約25分間にわたって展開。これに激高したエルドアン首相が「あなたたち(イスラエル)が人々を殺したんだ」と反論を始めたところ、司会者が発言をさえぎったため、「私はペレス氏の半分の時間しか発言していない。発言させてもらえないのなら、もうダボスには来ない」と言い残して席を立った。
トルコは、イスラエルと国交を持つ数少ないイスラム国の一つ。エルドアン首相はイスラエルとシリアの和平交渉の仲介役を務めているが、多くの犠牲者を出したガザ侵攻についてペレス大統領が自国の責任を否定し、自己正当化に終始したことに我慢ならなかったようだ。