停戦

病をおしてガザの苦境を伝えてくれたP-navi infoのビーさん。
間断なく入ってくる現地からのツイートを読む辛さは如何ばかりだったでしょうか。ビーさんの苦しさに比べれば私の焦燥感なんかは万分の一にも及びません。最近の記事【ナブルス通信】停戦!&「ガザは、なぜ、また苦しまなければならないのか」に、少しでも多くの方に目をとおしていただきたいと思います。
その冒頭からの引用。対立する双方の「バランス」をとるメディアの虚偽が、はしなくも明らかになってしまった一例です。

イスラエルとパレスチナ紛争に関して行われるインタビューは「バランス」を保とうとするのが常だ。そこにはふたつの目的がある。紛争の当事者である両者の主張が公平に示されているという安心感を観衆に与えること。そして、イスラエル人とパレスチナ人の苦悩を平等に並列することで、パレスチナで殺害されるのが一般市民であることに対する潜在的な憤激を吹き消すことだ。

しかし、ガザについて行われるそのような報道ぶりは、イスラエルの空爆がハマスの攻撃に対する報復であるというメディアの思い込みに基づいているため、聴衆の怒りをハマスにだけ向けるというさらに隠された機能を果たすことになる。そうすることで、暗黙のうちに、ハマスがイスラエル人とパレスチナ人の苦悩を生み出す諸悪の根源に祭り上げられてしまう。

しかし、CNNのインタビューは劇的に中断され、いつもの報道に見られるような配慮は吹っ飛んでしまった。

CNN の録画インタビューには、まず、ガザからムハンマド・スレイマンがスカイプで登場した。たぶん、防空壕のようなものなのだろう、窮屈そうに見える室内から、スレイマンは怖くて、外出できないと話した。彼の言葉の背後から、近所から爆弾の炸裂する鈍い音が聞こえてくる。ムハンマドは、時折、神経質そうに辺りを見回した。

次にニッシム・ナホオムというイスラエル人が登場した。このアシュケロンの役人は、自分の家族が味わう恐怖について話し、それはガザの住民の味わう恐怖と少しも変わらないと主張した。でも、ひとつだけ違うとナホオムは急いで付け加えた。「イスラエル人の方が大変なんだ。というのは、イスラエルがガザ攻撃に使うミサイルや爆弾は精密に標的を狙っていると違い、ハマスのロケットは一般人に危害を加えることを目的としているのを知っているから」。

インタビューをしていたイッシャ・シセイは、ムハンマドに意見を求めた。彼が口を開いたその時、爆弾の破裂する音はそれまでよりもずっと大きくなった。しかし、外の出来事に口をふさいでたまるものかというように、彼はしゃべり続けようとする。彼を遮ったのは司会のイッシャ・シセイで、背後の音が気になったのか、その正体を尋ねた。

ムハンマドがちょうど、どちらの苦しみがより酷いのかという議論には与しないと言いかけた時だった。自分でもとても予想できなかったような皮肉なタイミングで、ものすごい爆音がして、彼の身体は椅子から放り出され、インターネットの接続が切れてしまった。画面はスタジオに戻り、シセイはムハンマドに怪我はないようだと言って視聴者を安心させた。

爆弾はモハメッドやニッシムよりも雄弁だった。

発端は11月4日、精神障害をもったパレスチナの青年がガザを囲むフェンスに近づいたということで射殺されたことのようです。8日にはサッカーをしていたパレスチナの少年が射殺されました。その2日後の10日、フェンスをパトロールしていたイスラエル兵士が対戦車ロケットで攻撃され4名が負傷しました。

今さらながら自分の不明を恥じるのは、イスラエルが勝手に敷設した「境界線」の、さらにガザ側にも数百メートルの緩衝地帯を設けて、そこへのパレスチナ人の立ち入りを禁止していたこと。近づけば容赦なく撃たれ、パレスチナ側の救急車が助けに来ることも制限されること。そんなことも今回はじめて知りました。(ガザに限らず占領地のあちこちでパレスチナ側の救急車が通行を邪魔されて、命を落とす犠牲者が多くいることは以前からありました。それが、この「境界線」の内側でもあったのか、ということです。)

またガザは地中海に面していますが、漁に出ることができません。オスロ合意で沿岸「20マイル」まで認められていたのをイスラエルは「3マイル」に制限し、その範囲でさえ軍艦が漁船にめがけて発砲するので、事実上漁ができません。海上を通じた出入りが禁止されるどころか、自分たちの住む目の前の海から食料を調達することもできないのです。

こういうことがほんの一例でしかないというのが、ガザ「封鎖」のおぞましさです。「ゲットー」という喩えをしたのは誇張ではありません。パレスチナ人の生存条件を故意に奪い去って、「いなくなること」を願う政策であることは間違いないのです。このことを放置しておいて、イスラエルの「自衛権」を擁護する(オバマ大統領)などというのは悪質な欺瞞です。世界最強の軍事大国が支持するからといって、黙認していいことにはなりません。また、ハマースの行動に対して文句が言えるのはまず第一義にパレスチナの民衆です。日々自分たちの同胞が殺される悔しさを知らない私たちが、報復の是非について安直な議論をすることには気をつけねばならない。これは辛い議論です。人間存在の深みに潜っていかなければならないし、簡単に回答が得られる議論にはならないと思います。

その難しさを心に留めつつ、占領政策の唖然とするような非道ぶりを広く知り、深く刻み、多くの人々に世界に伝えていく責務はあると思います。それは人類の義務です。

at 08:17, 主義者Y, パレスチナ

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「大惨事」の日

原発震災で住まいを離れざるを得なくなった人々の悔しさを見て、じつはパレスチナのナクバ(大惨事)で村を追われた人々を思い出していた。きのう5月15日は、まさにナクバの記念日だったのだ。

イスラエル境界各地で衝突=ゴラン、レバノン国境で5人死亡か−「大惨事」記念日

リビアでもシリアでもパキスタンでも大変な状況になっている。日本では地震・津波・原発の被災で目いっぱいで、なかなか世界に注意を向ける余裕がない。しかし驚くほどの激動が襲っている。

津波で一瞬に家族を失った人の悲しみを思って、そのとき私が手を伸ばした1冊はヤン・カルスキに関するものだった。もちろんホロコーストの悲劇は人間の悪意によって引き起こされたものだが、奔流のごとくに愛する者の命を闇の中に失わしめた悲痛に、今回の大災害に通じるものを感じたからだ。

ナクバにせよ、ホロコーストにせよ、痛切なる人間の経験・歴史を今回の我々の被災と交わらせてみて、相互に見えてくるものがあると思う。

at 00:20, 主義者Y, パレスチナ

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新たな支援船「レイチェル・コリー」号 ガザに接近

 新たな支援船、きょうにもガザ接近

支援船の名前は「レイチェル・コリー」号。2003年3月、ガザでイスラエル軍ブルドーザーに轢き殺されたアメリカ人平和運動活動家の名前だ。彼女はガザの民家を破壊するブルドーザーを阻止しようと立ちはだかり、そのまま轢き殺された。23歳だった。

レイチェル・コリーの最期を綴った日本語webページ

The Free GAZA Movement




エルサレム「嘆きの壁」で。1996年12月撮影


今日、朝寝坊から起き上がってTVをつけたら、いきなりテルアヴィブを紹介する旅番組が目に飛び込んできた。おいしい食べ物と優美な風景に、出演者のタレントたちが喜んで感想を述べあっていた。
生放送ではなかったろうが、あまりの落差にやりきれない。そこにはガザも西岸地区も、隔離壁も、パレスチナ人も存在しない。そういう「旅番組」なんだからしょうがないじゃないか、というふうにはやっぱり割り切れない。私も無類の旅好きではあるけれど、自分の見たいもの期待するものだけを見る旅ではないと自負している。いやおうなく気がついてしまうものが、旅先では度々あるのだ。

私たちは自分たちと同じぐらいの豊かな生活をおくっている人々には親近感を抱き、あるいは憧れさえ感じる。ひるがえって、貧しさと抑圧にあえぐ社会には、とたんに無関心になり、冷血にすらなる。

ナチス・ドイツの観光案内があったとしたら、どんな気持ちになるだろうか?

at 10:12, 主義者Y, パレスチナ

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イスラエル大使館抗議行動

 ……………………… 転送・転載歓迎/重複失礼 ………………………

イスラエルによる「ガザ自由船団」への襲撃・虐殺を許すな! 
ガザへの封鎖をただちに解除せよ!
6・6イスラエル大使館行動の呼びかけ(仮称)

5月31日、イスラエルの封鎖による「人道的危機」に直面しているガザの
人々を救援する物資を満載して、地中海を航行中の「ガザ自由船団」に対
してイスラエル軍の特殊部隊が公海上で襲撃し、9人ともそれ以上とも言
われる人々が射殺される、という許しがたい事件が起こりました。

このイスラエルの国際法違反の暴挙は、2008〜9年のガザへの無差別
爆撃による市民の大量虐殺に続くものであり、こうした戦争犯罪を「不処罰」
のままにしておくことはできません。

すでに全世界で激しい抗議の声が上がっています。私たちはイスラエルの
殺人行為のエスカレートを阻止し、不法な占領・封鎖をやめさせるために
イスラエル政府への抗議と、パレスチナの人々との連帯を表明したいと思
います。

そこでとりあえず、6月6日(日)にイスラエル大使館行動を呼びかけます。
この行動は、準備期間の制約もあるので、とりあえず行動の趣旨を共有
する個人が結集し、現場での合意に基づいて取り組みの細部を決める、
という形にしたいと思います。皆さん、ぜひ参加してください。

日時:6月6日(日) 午後2時

集合場所:東京メトロ有楽町線「麹町」駅、日本テレビ方面改札口

連絡先:新しい反安保行動をつくる実行委員会、国富建治(090−1705−1297)

at 09:36, 主義者Y, パレスチナ

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国連の調査団派遣に日本は賛成せず

 <支援船襲撃>イスラエル首相謝罪拒否 国連が調査団派遣へ

パレスチナ自治区ガザ地区へ支援物資を運んでいた国際支援船団が公海上でイスラエル軍に襲撃され少なくとも9人が死亡した事件で、イスラエルのネタニヤフ首相は2日、「命が失われたことは遺憾だが、自らを守ったことで謝ることは絶対にない」と正当防衛だったとの主張を譲らなかった。イスラエルには国際的非難が高まっており、国連人権理事会は2日、国際法違反を調べる「独立した調査団」を派遣する決議を採択した。米国は反対、日本は棄権した。

日本は棄権   日本は棄権・・・

そこまでアメリカの機嫌を損ねたくないか!

at 22:44, 主義者Y, パレスチナ

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イスラエル軍の海賊殺人行為

ガザが封鎖されたままということが、世界から忘れられている。
空爆・地上侵攻で破壊された数多の建物はそのままだ。
イスラエルが建築資材の搬入を禁止しているから。
医薬品、食料を含めて数千種目の物品を持ち込むことができない。
ガザの人間は生きていてはいけない、とでも言うかのように。

それを忘れずに、身体をはってガザの生存を支援しつづけている人々がいる。
何もできないでいる私の代わりに、ずうっと汗を流してきた人たち。
世界が忘れた惨状を、じっと黙って見過ごすことのできない人たち。
あれやこれやの口舌だけでなく、行動でガザを助けようとした人を。

そういう人々を、銃で殺すとは!
やまれぬ意志で助けに駆けつけた人をも殺すとは!
船ごと連れ去られた人々は今でも解放されていない。

あまりのおぞましい行為も、繰り返されると世界は不感症になってしまうのか。
こういう「事件」が起きたときに注目することすらしなくなったら、人類は「正義」という言葉を使えなくなってしまうだろう。

特に日本のメディアよ。

(参考リンク)
P-navi info



レイバーネットより転載

私の署名した時点では22万を超えていました。

みなさま、

京都の岡です。

イスラエルのガザ自由船団に対する攻撃と平和活動家の殺傷に関し、
調査と責任者の説明責任と封鎖解除を求める請願のネット署名が、
集められています。

http://www.avaaz.org/en/gaza_flotilla_1/?vl

署名はいったん20万に達した時点で国連と世界の指導者に送られます。
1日で、126000、集まっています。
そう書いているそばから、刻々と増え続けています。

署名して、友人知人のみなさんにご転送ください。

ネット署名はその簡便さゆえに安直で、どこまで重きが置かれるのか、
分かりませんが、でも、今、できることのすべてをしたいと思います。
100万、200万、1000万、集まったら、無視できない
力になるのではないかと思います。
それとあわせて、日本の中でも、行動を起こしていくことが必要です。

以下、請願の日本語訳です。

//////////////

ガザ:襲撃について調査士、封鎖を終わらせろ

ガザ人道船団に対するイスラエルの殺人的襲撃は世界じゅうの
怒りを招いています。
今回、私たちは、私たちの指導者の口先だけの言葉を
受け容れることはできません。
行動を起こす時です。
この署名は、20万筆に達したところで国連および世界の
指導者たちに送られます。
あなたも署名して、真実と説明責任とガザに正義を求める世界的な
要請に参加してください。

~~~~~~~~~~
請願の内容;
諸政府ならびに国際機関への請願
私たちは、船団に対する攻撃について直ちに独立した調査と、
責任者による十分な説明責任、そしてガザの封鎖解除を求めます。
~~~~~~~~~~

Sign the Petition の欄の空欄に、
名前、メールアドレス、電話番号、国、郵便番号を記入して、
Sign Petition をクリックしてください。

(・・・と言っている間に、もう127000に迫る勢いです)

おか まり


at 12:31, 主義者Y, パレスチナ

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<ガザ支援船>イスラエル軍が攻撃 活動家ら19人死亡

 <ガザ支援船>イスラエル軍が攻撃 活動家ら19人死亡

パレスチナ自治区ガザ地区への支援物資搬入のため地中海を航行していた貨物船と旅客船計6隻から成る国際支援団体の船団が31日、公海上でイスラエル軍部隊に急襲された。船団にはトルコや欧州の活動家ら約700人が乗船しており、イスラエルのテレビによると、19人が死亡、イスラエル軍兵士5人を含む36人が負傷した。

言葉を失う。  あまりにも

at 21:52, 主義者Y, パレスチナ

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「ガザが語る、パレスチナの未来」 サラ・ロイさん講演会



昨日行ってきました。(詳細はこちら
「ハーバード大学中東研究所上級研究員」の肩書きを持つサラ・ロイ氏の名前を私は知りませんでしたが(なにせパレスチナ問題初心者なもので)行ってみました。彼女の邦語訳の書籍はまだ出てないようです。朝日新聞でも紹介記事が出ていて、それで当日聞きに来た人々が多かったのかもしれません。100人ちょっとくらいしか入れない若干小さめの会場でしたが、すべて満席になり他の部屋で講演を聞く人もいたような盛況ぶりでした。
ロイ氏は85年に博士論文のためにガザ地区に入って以来、何度も現地を訪れて被占領地の社会経済的構造の研究を重ねてきました。両親はホロコーストのサバイバー。つまり彼女自身もユダヤ人です。

講演の内容はいくつかの論点をめぐって展開されていましたが、すべてを紹介する力量はないので特に印象的だった点を記しておきます。

ガザでは「経済」という概念が否定されている。

は?と思われるでしょうね。これはどういうことでしょう。ガザ地区は第二次インティファーダ(2000年)以後しばしば経済封鎖に見舞われるようになり、ハマースの政権確立(2006年)以後はさらに厳しく域外との交通が遮断されるようになりました。この経済封鎖の非を訴える訴訟に対するイスラエル最高裁判所の判決は
「ガザ地区において市場原理が働くべきという意見は受け入れられない」
というものでした。私は社会主義を志向する立場ですから必ずしも「市場原理」を称揚はしませんが、ここで言っている意味は「ガザ地区では人や物が自由に行き交う生活をすることは認められない」というものです。といっても「は?」でしょうね。あまりに私たちの理解というか常識を超えていますから。でも、それがガザを含むパレスチナの人々を支配しているイスラエルの論理なのです。イスラエルはガザの周囲を封鎖することによって自由勝手にモノ・ヒトの出入りを管理することができます。ヨルダン川西岸地区では無数の検問所の設置、隔離壁の建設によってパレスチナ人の経済活動をバラバラに分断し、阻止することができます。そこでは近代的な産業経済が成立する前提がありません。

ガザ攻撃で多くの建物が破壊され、窓ガラスが割れました。そこでイスラエル当局はガザ地区へのガラスの搬入を禁止しています。こういうことが気ままにできるのです。こんなことを一方で許しておいて、国際社会はどんな「復興支援」ができるのでしょう?これはひとつの例にすぎません。水や医薬品、食料、燃料など命にかかわる生活の基礎物資がすべて封鎖によって制限されているのです。
オスロ合意で提出されたパレスチナ・ユダヤの2国家建設案という「ロードマップ」は、実際にはこのようにパレスチナ側の経済を破壊する施策として進められてきました。

私なりに、おそろしく簡単に言いますね。
「住めなくしてやるから勝手に出て行け。それでも出て行かないなら殺すぞ」
というのが、これまでイスラエルが言ってきたことと、やってきたことです。
乱暴な言い方と思われるかもしれません。でも言い過ぎだとは思いません。
これが実際に行われてきたことです。国際社会はそれを追認してきたのです。

会場ではジャーナリストの小田切拓さん(写真左端の黄色いシャツの人)が攻撃後のガザに入って撮ってきた映像を見ました。イスラエル兵によって殺された人々の顔写真が並んだ紙に5〜6才くらいの男の子たちが指を這わせ、「これは僕のお父さん、これは僕のきょうだい、これはおじさん」と、無邪気に撮影者に向かって語っていました。崩れ落ちたモスクの廃墟をバックに、無邪気に屈託なく自分の家族が殺されたことを教えてくれるのです。彼らの「明るさ」、それがどういう心理状況なのか、私には想像をすることができません。
自爆攻撃の若者は自分の家族に知られぬようにそっと出かけていき、家族のなかでは冗談でも「自爆しに行く」などとは言わないようですが、破壊されたガザではそんな会話が軽く交わされる空気になってしまったそうです。
小田切さんの報告では、子どもの目の前で父親を射殺するような虐殺作戦が、おそらく恣意的に地区を選んでなされたのではないか、ということでした。そのことによってもっと大量の殺戮も可能なのだ、ということをパレスチナ側に思い知らせるために。目的は「恐怖」を広めることです。

なんだか書いているだけでも気が変になってきそうですが、サラ・ロイさんについてもう一言。朝日の紹介で両親がユダヤ系ポーランド人ということを知って、それを頭に意識して行きました。会場で配られた資料に目を通して私が驚いたのは、彼女の父親がヘウムノ収容所の生き残りだったということです。ランズマンの映画「ショアー」を観た方なら記憶にあるかもしれません(当ブログのサイドバーにもDVDの紹介を掲げてあります)。ヘウムノ絶滅収容所では40万人もの人が殺されたと言われ、そこで生き残った人はたった2人です。「ショアー」で証言する人はそのひとりですが、彼女の父親は、映画には出てこないもうひとりのサバイバーだったのです。
そして彼女の母親はアウシュヴィッツで、あのメンゲレ博士からいったんはガス室行きの選別をされ、もういちど選別の列にまぎれ込んだあとに今度は「労働」の側に選ばれたと・・・

サラ・ロイさんはそういう奇跡の生き残りを経た両親から、この世に生を授かったのでした。彼女のその「ユダヤ性」をめぐっての対談が、先の水曜日(4日)に東京大学で徐京植氏との間でされたのですが、ぜひ聞いてみたかった!平日の午後で行くのは断念してしまったので、なんとかあとで文字で読む機会があればいいなと思います。

イスラエルについては、もっと知られるべきこと、語られるべきことがたくさんあります。

at 16:03, 主義者Y, パレスチナ

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ガザ封鎖の解除を求める署名を呼びかけます

2月28日が期限のネット署名です。開始は昨年の12月1日から。イスラエルのガザ空爆前からスタートしている署名活動です。
パレスチナ、イスラエル双方の武力行使が等価のような表現が一部気になりますが、ある意味では署名しやすいかもしれません。
念のためつけ加えておくと、ガザ攻撃が始まる前の半年間は、イスラエル側にロケット弾による死者は一人も出ていません。

ちなみにガザにおけるハマスの政権樹立(06年1月)以降の死者数は

パレスチナ人 446人
イスラエル人   7人(04年〜08年12月の迫撃砲による死者2人を含む)

今回のガザ攻撃によるパレスチナ人の死者は1300人を超えています。まだ遺体が発見されていない人があり、封鎖で満足な医療を受けられない人がこれから死んでいくので、この数はもっと増えていくでしょう。

ガザ封鎖の解除を求める署名を呼びかけます

以下は呼びかけ文の全文

パレスチナ自治区のうち、東京23区の半分ほどの面積に約150万人が住むガザ地区は境界の出入りを実質的にイスラエル側にコントロールされており、 2000年のインティファーダ再燃以来しばしば厳しい封鎖が行われてきました。特に2007年6月にハマースがガザ地区の実権を握って以来、境界封鎖が強化され、人の往来はほとんど不可能となり、小麦粉などの基本的な食料や医薬品、燃料を除いては実質的に物の搬入が止められ、それらの物資の輸送も厳しく制限されることになりました。また、ガザ地区からは一部の武装勢力がロケット弾をイスラエル南部に撃ち込み、それへの報復としてイスラエル軍がガザ地区を砲爆撃して、双方の一般市民に多数の犠牲者が生じてきました。

イスラエル政府とハマースは2008年6月に停戦合意を結びましたが、経済封鎖はほとんど緩和されていませんでした。最近でも11月4日にイスラエル軍は越境攻撃用のトンネルを発見したとしてガザ地区中部に侵攻、また空爆を行い、ハマースの戦闘員を殺害しました。それに対する報復としてハマースはイスラエル南部にロケット攻撃を再開しました。イスラエル政府はさらにガザのすべての検問所を封鎖し、食料・燃料の搬入も禁止しました。ガザ地区の人口の半分を占める難民への食料配給を行っている国連の食料輸送も禁止され、11月13日には,備蓄食料が底をついて国連の食糧配給も停止されました。さらに,ガザ地区の電力需要の四分の一を賄う火力発電所の燃料も搬入されず、停電が続いています。また、イスラエル当局はガザ地区へのジャーナリストの立ち入りさえも禁止しています。

基本物資の大部分を輸入に頼るガザの人々にとって、封鎖は命を奪われるのに等しいことです。実際,医薬品の不足や重態患者の移送ができずに多くの病人が死亡し、子どもたちには栄養失調が広がっています。特に現在の厳しい封鎖は、多くの人々に生命の危機をもたらしています。

 ガザ封鎖解除のために、日本政府が積極的に働きかけるよう外務大臣に求める署名にご協力ください。

呼びかけ:
社団法人 アムネスティ・インターナショナル日本
特定非営利活動法人 パレスチナ子どものキャンペーン
ピースボート
ユナイテッドピープル株式会社
特定非営利活動法人 アーユス仏教国際協力ネットワーク
市民外交センター
日本聖公会東京教区 「エルサレム教区協働委員会」
日本YWCA
パレスチナの子供の里親運動
日本キリスト教協議会

賛同:
特定非営利活動法人 シェア=国際保健協力市民の会
『1コマ』サポーターズ
特定非営利活動法人 地域国際活動研究センター
日本パレスチナ医療協会
生物多様性フォーラム
アジア女性資料センター
特定非営利活動法人 名古屋NGOセンター
アハリー・アラブ病院を支援する会
財団法人 日本YMCA同盟
社団法人 日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)
生活協同組合パルシステム東京

※ 署名の締め切りは、2009年2月28日です。


ガザ封鎖解除を求める署名

外務大臣 中曽根弘文殿

私たちは日本政府に対して,2007年以来継続し人道危機を引き起こしているガザ地区の完全封鎖に抗議し,封鎖を解除して食料・燃料などの生活物資の搬入を許可することをイスラエル政府に強く要求することを要請します。

 私たちは,以下のことを強く求めます。

1. ガザ地区の住民の生きる権利を守るため、人道危機をもたらす封鎖をイスラエル政府が解除するよう、積極的に働きかけることを日本政府に要請します。
2. 国際社会とりわけ日本政府がイスラエル政府に対して影響力を行使し、人道危機をもたらす封鎖を解除させるように強く要請します。
3. 双方の武力行使を強く非難し、パレスチナ側にはロケット攻撃を停止すること、イスラエル側にはガザへの侵攻と空爆による過剰な武力行使を停止するように要求します。日本政府には停戦に対して積極的な役割を果たすことを求めます。
4. 日本政府がガザに対する人道支援を強め、さらにパレスチナにおけるラマッラーとガザの二つの政府が和解のための話し合いを行うように、日本政府が仲介することを求めます。
5. 日本の政府が市民とともに、パレスチナで活動する非政府組織(NGO)などの活動を支えるように呼びかけます。

at 19:24, 主義者Y, パレスチナ

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トルコ首相怒って帰る

トルコ首相、ガザ問題でイスラエル大統領と激しい応酬 ダボス

<ダボス会議>ガザ巡る議論でトルコ首相激高、途中退席

分科会では、国連の潘基文(バンギムン)事務総長がガザの現状に強い懸念を表明。エルドアン首相はイスラエルのガザ攻撃を「行き過ぎた武力行使だ」と批判した。続くペレス大統領は、ガザ攻撃を正当化する主張を約25分間にわたって展開。これに激高したエルドアン首相が「あなたたち(イスラエル)が人々を殺したんだ」と反論を始めたところ、司会者が発言をさえぎったため、「私はペレス氏の半分の時間しか発言していない。発言させてもらえないのなら、もうダボスには来ない」と言い残して席を立った。

 トルコは、イスラエルと国交を持つ数少ないイスラム国の一つ。エルドアン首相はイスラエルとシリアの和平交渉の仲介役を務めているが、多くの犠牲者を出したガザ侵攻についてペレス大統領が自国の責任を否定し、自己正当化に終始したことに我慢ならなかったようだ。

我が国の首相もダボスへ行くそうだが。 さて

at 01:56, 主義者Y, パレスチナ

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