先月のポーランド、ドイツの旅で撮ってきた写真・動画をPCに落とした。
写真の枚数でいうと約2100枚。
サイテーの気分で旅をしてきたわりには、それなりに撮っている。
どんな状態になろうとも、自分は自動撮影機械になるようだ。
ところが今まで他人に旅の報告らしき話をしたのは、全員あわせて延べ5分といったところか。
つまり全く話をしていない。
意味がないのである。時間と費用をかけて行ってきた意味がないのである。
自分の内側には印象や経験はどんどん溜まっていくが、写真としても言葉としても他人にはいっさい伝えていない。
こんなことも珍しくなくなってしまった。
世界に関心があるようなフリをして、実のところは、私は自分のまわりの人間世界には全く無関心という
ことだったのだろう。
まあ、ヨーロッパを旅してきたと言うと、たいがいは「どこが綺麗だった?」「美味しいものは何を食べた?」って
訊かれるのが定番だから。
アウシュヴィッツ、なんていうと沈黙しちゃうもんね。
親にも黙って出かけたしなあ。これからも隠しておくけど。
バレたら「無駄遣いすんな!」と文句言われるだけだし。
何のために行ってきたのかなあ。
ああ、こんなことを書くと疲れる。